平井骸惚此中ニ有リ 其四 被災した中でのミステリー

大正12年9月1日、当然キャラクターたちも関東大震災を被災することになる。骸惚先生と奥さんが旅行中で不在のときに被災して家を焼き出され、落ち着いた先の空き地で殺人事件に巻き込まれる。なかなか、見ないシチュエーションでクローズドサークルを表現していて、発想が面白いです。結末とか京極夏彦のパクリという話もあるけど、関東大震災をそれなりに調べてできる範囲で書いてあるようですし、富士見ミステリー文庫にしてはミステリーの方向で頑張っていると思う。