2006-01-01から1年間の記事一覧

せんすいかん(1)

新創刊されたHJ文庫からシリーズ1冊目。 さまざまな分野の天才が集まったクラスが沖縄に修学旅行に行って、騒動を巻き起こしたり後天性天才たちによる陰謀に対抗したりする話。 全体におふざけが多すぎてくどくなっているような気がします。変人キャラクター…

ウィッチマズルカ (1).魔法、使えますか?

新シリーズ。 魔女の家系に生まれた少女とその少女のことを大好きな少女の姉妹愛のお話。 お互いを本当に大事にしている姉妹愛の描写はほのぼのしているし、キャラクターの書き込みも良いと思う。あまり難しいことを考えずに愉しめば良いのでしょう。 この世…

バイトでウィザード 双子の飼育も銀玉次第!

短編集は4冊目。 本編とは違いお気楽な雰囲気の短編が7本収録されています。シリアスなところはあまり無く、ゲストキャラクターたちがなんとなく幸せな結末を迎えていて、読後感は良い。全体的に普通だな。毒にも薬にもならない感じです。

魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道〈2〉Esperanca―エスペランサ

2冊目、下巻。 魔法嫌いの魔法遣いの少女が高校生活で恋をして、いろいろと成長していくお話。 お話は普通の恋物語なのに、魅力的なキャラクターと上手い読ませる文章で物語に引き込まれてしまう。百合要素がなんか中途半端に終わってしまったのはちょっと残…

殺×愛4―きるらぶFOUR

シリーズ5冊目。 急遽、開催が決まった学園祭でクラスの企画に「アニマル喫茶」を選び準備から期間中までいろいろ問題がありながらも頑張っていくお話。 今回はあまりセカイの危機については進展せず、主人公とヒロインの関係を構築することに紙幅を費やして…

「滑舌悪いんです」の宣伝が酷い件

滑舌悪いんですのレビューがひどい。ユーザーレビューを書いている7人全員が宣伝目的のidであると思われる。amazon.co.jpのカスタマーレビューももしかすると同じ人物による宣伝目的のものかもしれず、まさに関係者乙です。2006/12/30 追記 id:derudorapu-n…

M.G.H.―楽園の鏡像

第1回日本SF新人賞作品。 宇宙ステーションに新婚旅行に来た主人公夫妻が殺人事件に遭遇するSFミステリ。 キャラクターもトリックもSF設定も突き抜けたところがなく、むしろ普通だが、それぞれが上手く融合して楽しめる一冊になっている。文章は著者にとって…

パロへの長い道―グイン・サーガ〈108〉

パロへの長い道―グイン・サーガ〈108〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 栗本薫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (64件) を見るシリーズ108冊目。 ゴーラからの逃避行の道中で迫った追っ手から逃れるた…

白亜館事件

恐竜の化石が展示されている山奥の邸宅で殺人事件が起きる。ある依頼により宿泊していた野上と俊介は事件に関わっていく。 いつもと一緒で安定というかマンネリというか。ミステリ部分とかどうでも良くなってきていて、俊介の少年の悩みみたいなのがいつもの…

レジンキャストミルク〈4〉

シリーズ4冊目。 前巻のぼろぼろの状況から、メインヒロインとの関係をより強固なものとして立ち直って宿敵に対して一矢報いるお話。 日常の歪みも多少は元通りの方向に押し返して、この巻だけ見れば少しは光が見えてきた感もありますが、どうなるでしょうか…

狼と香辛料〈2〉

シリーズ2冊目。2chライトノベル大賞 2006上半期1位作品。 旅を続けることになった狼神ホロと行商人ロレンス。前巻で手に入れた胡椒を良い値段で捌いて格安で武具を信用買いすることに成功したものの、相場の暴落により破産の危機が訪れる話。 キャラクター…

ボクのセカイをまもるヒト〈2〉

シリーズ2冊目。 普通の少年主人公が異色な美少女キャラクター達に命を狙われたり守られたりするお話。 微妙な日常描写と端々に登場するメタな文章でお話がグダグダになったところで、今回の敵が登場。日常描写もメタメタな部分も戦闘もそれぞれに楽しめる部…

アスラクライン〈4〉秘密の転校生のヒミツ

シリーズ4冊目。 下着泥棒と悪魔狩り事件が平行して起こり、天才少女留学生の新キャラがからんでコメディ、シリアス両面でいろいろ展開していくお話。 少しずつ全体のお話が進んできてシリアスなところも楽しめるようになってきました。ちょっと幼馴染の扱い…

乃木坂春香の秘密〈4〉

シリーズ4冊目。 文化祭でコスプレ喫茶をやることになって、文化祭前の準備と文化祭当日を書いた一冊。 春香に元気なライバルが登場したり、なんとなく二人の間に危機が訪れたような気になったりしていますが、ラブコメとしては基本的な展開で安定しています…

護くんに女神の祝福を!〈8〉

シリーズ8冊目。 ゴールデンウィークに生徒会親善旅行でパラオにいくキャラクター達のお話。 南の島なので当然水着だし、片想いも含めた恋愛話だらけでだらだら行くのかと思ったら、シリーズ全体の展開に関わるネタ出しがされて、以下次巻。 恋愛話もラブコ…

撲殺天使ドクロちゃんです

シリーズを題材にした8人の作者によるトリビュート短編集。 それぞれに執筆者の個性が出ていますが、あまりにメタな料理の仕方をしている短編が多すぎる。別にメタでも面白ければ良いのですがそれも微妙な感じで、逆に普通に料理している高橋弥七郎や鎌池和…

灼眼のシャナS

外伝短編集。 弔詞の詠み手の本人も忘れていそうな過去話と吉田さんの誕生日話、弔いの鐘の話の3本。 吉田さんの誕生日の話はともかく、他の二本は世界設定を理解すること以外に読む意味があるのでしょうか。微妙です。

新フォーチュン・クエスト〈12〉クレイの災難〈下〉

シリーズ12冊目。旧シリーズも含めれば20冊目。 知り合いを困難から救うためのアイテムをとりにダンジョンに潜ったり、もっと大変な事態に巻き込まれたりする話。 前巻とは違ってネタも盛りだくさん。せっかく2冊にするのならもう少しバランス考えればいいの…

セカイのスキマ

新シリーズ。 入学した高校で廃部寸前のオカルト同好会「四つ辻の会」に勧誘された主人公が、同好会に持ち込まれたザシキワラシ退治の依頼に付き合うことになるお話。 キャラクターは諦観主人公とオドオドヒロインと傍若無人先生でまあ基本に忠実。妖怪の仕…

さよなら、いもうと。

交通事故で死んだ妹が書いていた魔法の日記の力で、兄と結婚するために妹が生き返るお話。 お風呂場でばったりとか一緒に寝たりとか一緒に風呂に入ったりとか始発で出かけてデートしてランチであーんとか、まあ色々なシチュエーションが描写されていますが、…

たましいの反抗記 すてるがかち!

新シリーズ? 大きな島で展開されている中学から大学までの女子校に入学した主人公が、封印された遺跡から発掘された「学生を統べる校章」を手に入れ、校章の所有権をめぐる騒動に振り回される話。 主人公は周りの人とすぐ衝突したり仲良くなったりで、その…

ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王

シリーズ7冊目。 ムシ憑きが消える現象を調査するために田舎町に緒方有夏月が派遣されて、ジャーナリスト志望の少女と共に「魔王」の影を追うお話。 これまで一般人にとっては恐怖の対象でしかなかったムシに対して別の角度からアプローチしていて、なるほど…

バイトでウィザード 唱えよ安らぎの歌、と星は輝いた

シリーズ長編10冊目。 双子と双子兄の元彼女は本家と久画均精の間の抗争に巻き込まれ、逃げようとしても立ち向かおうとしても全てのことが悪く回って行き追い込まれていくお話。 久画均精編はこの巻で結末を迎えます。最後は肉体的にはぼろぼろで明日をも知…

抗いし者たちの系譜 虚構の勇者

シリーズ2冊目。 帝国を建て魔王となった勇者ですが、新しい勇者の噂が出たり国内の情勢が不安定だったりするお話。 勇者が魔王になったから新しく魔王を打倒する勇者が現れるとか、言葉遊びが過ぎる気がしますが、まあそういう世界だと言われてしまえばそれ…

マテリアルゴースト2

シリーズ2冊目。 先輩に無理やり紹介されたアルバイトと顔を剥ぐ殺人鬼のお話。 鈍感な主人公の元に幼馴染まで登場してこれまでのヒロイン達と合わせるとさながらヒロイン見本市のようです。お話の展開に工夫が見られるようになったのと、世界の設定に少しだ…

七人の武器屋 天下一武器屋祭からの招待状!

シリーズ3冊目。 豪雪で比喩ではなく本当に店がつぶれて、天下一武器屋祭の賞金で店を再建しようと大陸横断列車に乗って旅にでるお話。 とりあえず旅の間の楽しいごたごたやキャラクター達の想いだけで一冊、展開されています。お気楽というか危機感がないと…

紅牙のルビーウルフ3 西の春嵐

シリーズ3冊目。 前巻は外患の話でしたが、今回は内憂のお話です。公共事業の調整のため伯爵領を訪れた女王と騎士、騎士が突然姿をくらまし動揺する女王というお話。 お話の展開は王道的な物ながら、王道だからこそ安心して読める部分もあり、女王と騎士の恋…

ムーンスペル!! あの日と同じ月の下で

シリーズ5冊目。完結編。 さらわれたメインヒロインを助けるために自立していく主人公、それと関係あるような無いような形で前巻の続きで王国の地方領主の翻意が明らかになって討伐するお話。 これまで4冊かけてぐだぐだと悩んできた主人公が、最終巻であっ…

ご愁傷さま二ノ宮くん5

シリーズ5冊目。 二ノ宮家が武装集団に襲撃され秘密通路から脱出を図る主人公とヒロイン二人。というわけで今回は巻き込まれアクションなお話です。 所詮はコメディなので襲撃も裏設定も結末もぬるいのは仕方が無いですね。 意味ありげな会話を隠れたところ…

殺×愛3 ―きるらぶ THREE―

シリーズ4冊目。 ヒロインと離れたりくっついたりしつつ、セカイの敵と戦うお話。 作品内時間の進まなさには凄いものがありますが、お話の展開とかセカイ設定の明かされかたとかは普通のシリーズと同じなので、なんかバランスが悪い印象があります。 他のハ…