奇蹟の表現〈2〉雨の役割

シリーズ二冊目。一冊目の、ライトノベルとしては重くて淡々とした雰囲気をちゃんと継承して、浮ついたところが無いのは良いと思う。
新キャラはまあ、ありがちといえばありがちだけど、こういう裏社会と表社会のあいだのゴタゴタを書く上で、警察が良い警察にしろ悪い警察にしろ出てこないのはかえって不自然なので、これでいい。
ヒロインには相手役も出来たのでちょっとは色っぽいところも出るかなとか、シリーズ全体を通した大きな陰謀の影も見えてきているので、いろいろ先が楽しみなところです。