円環少女

他の世界ではそれぞれの世界の論理に従って魔法が普通に使われているが、我々が住んでいるこの世界では人類が魔法を観測することで消滅させてしまう。他の魔法世界からはこの世界は地獄、人類は悪鬼と呼ばれる。そんな設定の中で元の世界で犯した罪のために地獄に墜とされた外見小学六年生の魔導士ヒロインと人類側の係官の主人公が、一言で言えば悪い魔導士と戦う話。

設定はちょっとやり過ぎな感もあるけど、すごく良く考えられていると思う。
キャラクター達はライトノベルとしてはそれほど奇抜な所は無い。ヒロインはツンデレだかサドデレだか知らないけど、良く考えられている設定の中で設定に則って動かすことでキャラクターの魅力が上手く引き出されていると思う。
一つだけ難を言うと、バトルシーンのテンポが悪く読みづらい。あまり誰がどういう魔法理論でどういう風にしてどうなったとか、ちゃんと書かなくてもいいと思う。けど全体的に見て良作。