ウィザーズ・ブレイン〈5〉賢人の庭(下)

シリーズ7冊目。
主人公側の「正しい」も敵側の「正しい」もどちらも絶対の正義ではなく、お互いに衝突し合い、けして解決しない。よくあるお話の中では両者の「正しい」が両方とも通用するような解決策を示して終わらせることが多いけど、このお話ではお互いの立場は認め合いつつも解決策は提示されずお互いにボロボロになるまで争い続ける。
現実では正しい事が存在しなかったりする事が多いけど、お話の中でここまでやられると正直きついな。でも面白い。
やっとキャラクターが全員出揃っていよいよシリーズの本題のお話に入りますよとか言われても、ここまでシリーズを展開するのに4,5年もかかっているのに、あとどれだけ続くんだと引いてしまう。