紅牙のルビーウルフ

第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作品。
狼と盗賊に拾われて育った少女が王家の血を引いていて国盗りをする話。シンプルなお話だけど王道だし、明るく強い性格の主人公のおかげで気持ちよく読むことが出来る。
難点としては、敵が憎悪の対象にしかなっておらずおまけにそれほど強いわけでもないのであまり魅力的でないのと、相棒のジェイドの悩み・弱点・気にしている所が瑣末事すぎてそこの描写だけちょっと浮いてる気がするところ。
全体的にはあっさりしていて良作なので続きを読みたい。