琥珀の心臓

第17回ファンタジア長編小説大賞審査員特別賞作品。
修学旅行中の高校生24人が異世界に跳ばされて、生きて元の世界に戻るために現地民と取引して巨人にのって竜と戦うことになる話。
24人もいるとキャラクターで混乱しそうだけど、主役の遥と委員長の優子と男友達の敦也以外のクラスメイト21人は有象無象でほとんど登場することも無いからもともと混乱しようが無いですね。
お話の方は、中心の3人の関係の書かれ方とか葛藤とか感情の機微とかについては良い感じでそこだけは面白い。他のクラスメイト21人の扱いについては、あまりに唐突なちゃぶ台返しでびっくりした…まあクラスメイトについては要らなかったかもな。それか、委員長の行動の動機付けに使うのなら、もう少し人数減らしてちゃんとキャラクターを立てた方が良かったかもしれない。