文庫版 今昔続百鬼 雲 〈多々良先生行状記〉

市井の妖怪研究者、多々良先生が旅の途中で妖怪話に見立てた事件に巻き込まれたり関わったりするお話。750頁の中に4つの話が収録されています。
どの話も多々良先生の妖怪のことだけを考えたはた迷惑な行動に、周りの人間が巻き込まれて騒動が大きくなっていって、そして……、という感じでとても良い。いつものシリアスなのもいいけど、たまにはこういうのもいいですね。