円環少女 6

シリーズ6冊目。
凶弾に倒れたメイゼルを救うため、単身地下都市に向かう仁。公館に背き、味方も居らず、メイゼルもそばにいない状態で絶望的な戦いに向かう主人公。のお話。
巻が始まってたったの50ページで主人公の右腕が切断されてしまったときは、あまりの取り返しの付かない展開にぞくぞくしました。なんだかんだ全400ページの中でリカバリされていくのだけれど、それにしたってどん底まで落としすぎで、とても楽しい。
第4巻から続いていた一つのお話もこの巻で終わり。主要読者たちにはぴんと来なかったはずの学生運動安保闘争から続く因縁にも一つの結末をつけています。