狼と香辛料 6

狼と香辛料 (6) (電撃文庫)

狼と香辛料 (6) (電撃文庫)

シリーズ6冊目。
前巻で出し抜かれたエーブを追いかけ、という口実で旅を長引かせることにした二人は船で川を下ることにする。そして、気まぐれから助けた放浪学生のコルと共に旅をすることになるお話。
ホロとロレンスがいちゃいちゃしているか、ファンタジー世界での船の旅を描写しているか、新キャラの描写をしているか……ぐらいで、商売っ気があまり無い巻でした。

時載りリンネ! 2

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

シリーズ2冊目。
時の調停者「時砕き」になったけど相変わらず読書嫌いなリンネ、時載りの名工による時を停滞させる書棚をきっかけに街の時間が少しずつ狂う事件に関わっていく。
たまに行き過ぎてしまうけど元気なリンネの前向きな行動が、お話をどんどん引張っていって飽きずに楽しく読ませます。

螺旋のプリンセス 2

シリーズ2冊目。
内気だけど少年の振りをして地球に暮らす、異世界「天箱園」の第三王女が自分を変えたいと思い、地球での役職の任命を受けて、王女のことを邪魔に思う勢力の企みに巻き込まれる話。
王女にしてもヒーローにしてもすこし突き放した感じの、身も蓋もない描写が目立つけど、そこが良いところでもある。ちょっと主役のインパクトが弱いのが気になって、シリーズの先行きに多少の不安を覚えますが、どうでしょうか。

“文学少女”と月花を孕く水妖

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

シリーズ6冊目。
夏休みに遠子から呼び出されて麻貴先輩の家の別荘に行く心葉。別荘は80年前に惨劇の舞台になったいわくつきの物件で、遠子と心葉そして麻貴先輩がそろって、また不気味な出来事が起きようとしていた。
題材となる作品は泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」。
シリーズのクライマックスへ向けて、一息つくための特別編。とはいえ、いかにもこのシリーズらしいお話で素晴らしい。

ゆうなぎ

ゆうなぎ (HJ文庫 わ 1-2-1)

ゆうなぎ (HJ文庫 わ 1-2-1)

富士見ファンタジア文庫で2冊発売された「夕なぎの街」の続き。
和風ファンタジーの世界で居酒屋で働くマイカ錬金術師見習いのコウがちょっとだけ事件に巻き込まれたりするお話。
和風世界の日常の描写とか居酒屋のちょっとした描写がとてもいい味を出していて、前の2冊の発売から5年ぐらい待ったかいがあったというものです。

たま◇なま 生きている、理由(わけ)

たま◇なま 生きている、理由(わけ) (HJ文庫 ふ 3-1-3)

たま◇なま 生きている、理由(わけ) (HJ文庫 ふ 3-1-3)

シリーズ3冊目。
合宿で離島の旅館に行って海で遊んだりBBQしたりする話。と平行して鉱物生命体を目の敵にする新キャラが登場してドタバタする。
もう裏で動いている話とかどうでもよくて、周りのキャラクターたちとの掛け合いとかヒロインの物を知らない言動とか、そういう日常の描写が楽しい。