身も心も

身も心も <伊集院大介のアドリブ > (講談社文庫)

身も心も <伊集院大介のアドリブ > (講談社文庫)

天才的なジャズ奏者のもとにライブのたびに曲を演奏するなという脅迫が送られてきて、伊集院大介が相談を受ける話。
推理小説という面からみると、意外性が少なく寝ぼけたような感じで、淡々と謎が解かれてしまったような印象で、あまりいいとは思えなかった。物語の展開としてはまあ普通という感じ。

メイド刑事4

シリーズ4冊目。
姉尾県警による恐怖政治が行われている姉尾市の県警本部長の元に潜入した葵が、警官殺しの濡れ衣を着せられて危機に陥るお話。
このあまりにも大げさな(恐怖政治って…)舞台もあまりにも大げさな敵役も、そして主人公たちのあまりに大げさで無敵な活躍も、普通の小説だったらどこを取ってもやりすぎな物語なのだけど、このシリーズだからこれで良いのだし、しっかりと書き切っていて良い。面白い。