麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ

第6回富士見ヤングミステリー大賞佳作受賞作。
人形作家のもとで働くメイドさんが、人形を偏愛しすぎる主人に対して疑念を持ったり過去を探る話から、舞台を一にした3つのお話が展開されていきます。
どの話も愛憎と狂気に彩られていて読み応えがあり、クライマックスに向けてそれぞれの話が収束していく様が素晴らしい。
賞のイメージとはかけ離れた実力を持った作品で、これがなぜ佳作なのだろうか。イラストに良い意味で騙された。久しぶりに読んで良かったと思える作品でした。