僕たちのパラドクス―Acacia2279

第6回富士見ヤングミステリー大賞大賞受賞作。
タイムマシンを使用した犯罪に対応する機関から現代に派遣されてきた少女監査官が、帰還するはずの未来の可能性が極小になって未来に戻れなくなり、現代に暮らす少年を巻き込んで原因を調べるお話。
あまりSF設定とかを考えずにキャラクター小説として読めば展開的にも王道だし、ラブコメもアクションも日常もクライマックスの盛り上げも、もっと特徴があったほうが個人的には好きだけど、いたって普通のレベルで書かれていると思う。
この賞の大賞といえばブロークン・フィストとか平井骸骨とかバクト!とかなので、平井骸骨は好きだけど賞のレベルとしてはこんなものかなと。