円環少女 5

シリーズ5冊目。
強奪された核爆弾を乗せた地下鉄車両を追う主人公と刻印魔導師メイゼルのお話。
正直、学生運動とか安保闘争とか言われても年代的にぴんと来ない読者が大部分だろうけど、テロリストの背景としては上手く描写されていると思う。読みにくかった戦闘シーンがだいぶ読みやすくなった気がしたり、キャラクタたちのそのキャラクタらしさを表す描写がしっかりと行われていて上手い。物語は次の巻へ続くのでこの取り返しが付かなくなりつつある状況をどう収拾するのか期待したい。