黄昏色の詠使い 3 アマデウスの詩、謳え敗者の王

シリーズ3冊目。
急に赤色名詠の力が成長したクルーエルと夜色名詠をなかなか呼ぶことができないネイト。人を石化する灰色名詠の使い手に襲撃を受ける学園。二人にも灰色名詠の手が伸びて、というお話。
世界の設定も徐々につまびらかになったり、文章は相変わらず綺麗だったり、キャラクター達の掛け合いもそれぞれの世代でそれぞれに楽しかったり。そして何より、主人公二人のお互いを想い守ろうとしている関係が、二人がお互いを認め共に立とうとする関係に変化しようとしていたりで、とても良い。