“文学少女”と繋がれた愚者

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

シリーズ3冊目。2chライトノベル板大賞 2006下半期 1位。
3年生の秋になっても文芸部の部室に入り浸り、部活を引退する気配のない遠子先輩。図書室の本のページが切られている事件を追ううちに文化祭の劇にまで参加することになるお話。
劇の題材に選んだ文学作品と文学作品を下敷きにした物語中の状況が絡み合い、絶望したり挫折したりしそうになるけれど、それでも遠子先輩のお節介という名のやさしさで救われていく。本当に良いお話です。
シリアスじゃない部分のキャラクターたちの掛け合いも著者らしいほのぼのが出ていて良い感じですね。